熱中症について①〜病型と脱水症状チェック〜

健康

こんにちは!弘前市大清水にあるパーソナルジムLeeFの管理栄養士トレーナー神です!

暑い日が続き、いよいよ夏本番といったところです。
梅雨明けの蒸し暑く、急に暑くなる期間は身体が暑さに慣れていないため、熱中症の発症数が急増します。
今回は熱中症の病型と脱水症状のチェックの仕方について紹介します!

熱中症の病型と救急処置のポイント

熱中症とは暑熱環境下で発生する暑熱障害の総称で、4つの病型に分類されます。

熱失神
炎天下での立ちっぱなし、立ち上がったとき、運動終了直後に起こることが多い。
皮膚血管の拡張や静脈血の循環が悪くなることで、一過性の脳貧血による立ちくらみが起こる。
足を高くして寝かせると回復しやすい。

熱痙攣
大量の汗をかき水分補給をする際に、塩分の補給がない又は少ない場合に血液中の塩分濃度が低下し起こる。
痛みを伴う筋けいれん(こむら返り)の症状がみられる。
濃いめの生理食塩水(0.9%食塩水)の補給や点滴によって回復する。

熱疲労
発汗による脱水と塩分不足、皮膚血管の拡張による循環不全により起こる。
全身倦怠感、脱力感、頭痛、めまい、吐き気などの症状がみられる。
水分と塩分の十分な補給により回復する。嘔吐などにより補給できない場合は、医療機関での点滴などが必要となる。

熱射病
体温上昇が急激に進行し、脳にある体温調節中枢に障害が及ぶことにより起こる。
40℃を上回る体温、意識障害、ショック障害、言語障害などの症状がみられる。適切な処置がされない場合、多臓器不全を起こし、死亡することもある。
死の危険がある緊急事態であり、いかに早く体温を下げられるかにかかっている。救急車を要請し、涼しいところで速やかに身体冷却を行う。

熱中症は4つの病型に分かれていますが、全てにおいて脱水、塩分の不足、循環不全、体温上昇などがさまざまな程度で組み合わさって発症しています。
したがって病型だけでなく、重症度に応じて救急処置を行うことも重要です。
症状が重い場合は迷わず救急車を要請し、涼しいところで速やかな冷却処置を行います。
意識が正常な場合は涼しいところで衣類をゆるめて寝かせ、塩分と水分の補給をし、経過観察をします。水分が補給できない場合や、症状が改善しない場合は、医療機関を受診する必要があります。

尿の色と量で脱水症状チェック

尿の色と量は脱水に関係しているため、チェック方法の1つとして挙げられます。
尿の色が濃く、少量であるほど脱水の症状が進んでいる可能性があります。
下記のカラーチャートから尿の色で脱水レベルを判定し、どの程度水分補給をすれば良いのかを参考にしてください。

引用:厚生労働省HP 「尿の色で脱水症状チェック」より

運動時だけでなく、日頃から常に体内水分貯蔵量を十分な状態にしておくことが大切です。

まとめ

以上、熱中症の病型と脱水症状のチェックの仕方について紹介しました。
トレーニングをしている皆さんは特に熱中症に気をつけて過ごし、楽しい夏を迎えましょう!
熱中症に関する記事は次回も続きますので、ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!🙇‍♂️

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